おすすめ:小学校1・2年生 所要時間:20分程度
「不思議な動きをする工作を作りたい!」
「夏休みの自由研究をどうしよう?」
そんな方にお勧めな工作です!
どうも!こんにちは、ささぼうです。
このブログでは、科学館の学芸員を10年以上やっている僕が、親子で楽しめる工作や実験を紹介していきます。
今回紹介するのは、自分で自由自在に動かすことができる工作です。
それがこちら!
かわいいタコさんじゃないですか?
ペットボトルをぎゅっと握ると・・・?
タコが沈みます! では、手を離すと・・・?
このようにタコがペットボトルの中を上下に行ったり来たりします。
慣れてくると、真ん中あたりで止めることもできるんです!
ちから加減がすごく大事!
「浮沈子(ふちんし)」という昔からある科学おもちゃです。科学館では定番の工作なんですよね!
簡単に作れるのに、すごく不思議なおもちゃ。さっそく作ってみましょう!
YouTubeでも紹介しています。
動画がいいなって方は、こちらからどうぞ!
用意するもの
材料
材料は4つだけ!
- ペットボトル:1Lのものもです。500mLでも大丈夫ですが、炭酸用の丸いものを使いましょう。
- タレビン:今回は丸いものを2つ使います。100円ショップで買いました。
- ナット:M5というサイズが、今回のタレビンにはちょうどよかったです。どのサイズがいいかわからない時は、使うタレビンをホームセンターに持って行って、定員さんに相談してみてください。
- ビー玉とおはじき:ペットボトルに入れる飾りです。好きなものをつかってください。
特別な材料はありませんよね!
飾りは無くても大丈夫です。
道具
- 水:タコの調整の時に使います。
- ペン:油性のものを使ってください。じゃないと色が落ちちゃいますからね。
- ハサミ:使い慣れたものを用意しましょう。
つくり方
①タコを作る
まずはタコを作りましょう。使うのはタレビン2個。
これらに油性ペンで色を塗ります。
完全に乾くまで、なるべく触らないようにしてださいね!
じゃないと手がベトベトに・・・。
タレビンの1つにナットを取りつけます。
もう片方をつかって、タコの足をつくります。ハサミでいらない部分を切って、筒にしてください。
これを8つに切って足にします。ただ、こんな感じで完全には切らないようにしてくださいね。
ナットを付けたタレビンに足を差し込みます。
足を軽く広げましょう!
顔を描いたら、タコの完成!
②タコを調整する
タコの中に水を入れます。このとき、水の量を調整しなくてはいけません。
そのやり方を紹介しますね!
まずは多めにタコに水を吸わせます。横から見て、8割くらいまで水が入っているようにしてください。
この状態だと、タコは水に浮かぶことができず、沈んでしまいます。
ここから少しずつ水を抜いて、ギリギリ浮くように調節するんです!
中の水を2~3滴出して、もう一度水に入れます。これを繰り返してください。
このように、なんとか浮いている状態になったら、タコの調整は完了です!
ちょっと大変かもしれませんが、頑張ってみましょう!
③水槽をつくって完成させる
つくったタコを泳がせる水槽はペットボトルです。
水を入れるだけでもいいのですが、ちょっと寂しいのでビー玉とおはじきを入れましょう。
ペットボトルの中を水で満たして、作ったタコをいれると・・・・、これで完成!
もし握っても沈まないときは、少しだけタコの中に水を足してください。
ピンセットがあると取り出しやすいです。
温度によってもこの加減は変わるので、調整しながら遊んでくださいね!
なんでタコが上下するの?
ペットボトルを握って押すと、タコの中の空気が押されて小さくなります。
これは、空気は縮みやすいのに対して、水はほとんど縮まないという性質を持っているからです。
空気が小さくなると浮く力(浮力)も小さくなり、その結果、ナットの重さに耐えられずにタコは沈んでしまいます。
手を離すと空気はもとに戻るので、浮く力が大きくなり、タコが浮き上がるという事なんです。
よ~く見てみると、ボトルを押したときにタコの中の空気が小さくなっているのが分かりますよ!
簡単に作れる おもちゃ ですが、けっこう複雑な科学が隠されているんですね!
最後に
今回は沈んだり浮いたりするタコの工作でしたが、いかがでしたか?
浮沈子はかなり昔からある科学おもちゃです。
僕が働いている科学館でも、よく子ども達に見せています。
みんなすごく驚いてくれますよ!
今回みたいに生き物みたいにしてもいいし、手品のようにして披露してもいいかもしれません。
ぜひ皆さんも作ってみてください!
さて、このブログでは、楽しい工作をたくさん紹介しています。
ぜひ他の記事も読んでみてくださいね!
それでは、また次回の ‟かがくらふと”で!
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